神奈川県足柄下郡箱根町にある芦ノ湖で観光用海賊船を運営する箱根海賊船は3月20日、新船『ロワイヤルII』の運行を開始、同日就航式を行った。同社が運行する海賊船としては6代目となる。
ロワイヤルIIは、18世紀のフランス艦隊旗艦として活躍した第一級戦艦『ロワイヤル・ルイ』をモデルに、船首像や船内外の装飾や船体後部の特徴的な回廊など往時の雰囲気を再現しているほか、船内に船員の人形像やラット(舵輪)などを多数配置することでアミューズメント性を高めている。また、エレベーターで船内を行き来できるようになっているなど、バリアフリー設備も充実させている。
ジャパンマリンユナイテッド社製の船体は、全長約35メートル、全幅10メートル、深さ2.9メートルで総トン数が約315トン。423kWディーゼル機関2基を搭載、最大速力は12ノット。
就航式では、「マーチングバンド箱根 21」による演奏をバックに、箱根きらり妓による花束の贈呈などが行われた。
同船の船長を務める室伏岳文氏は、「アミューズメント性はもちろん、最新設備による安全性にも注目してほしい」と語った。
今後は現存の『バーサ』『ビクトリー』と合わせた3隻の海賊船で運行される。