【新聞ウォッチ】「ホンダ 2015年にもF1復帰へ」の新聞報道、その狙いは?

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マクラーレン ホンダ MP4/5(1989)
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気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。

2013年3月18日付

●TPP交渉参加「評価」60% 本社世論調査、安倍内閣支持72%(読売・11面)

●パナソニック「ヘルスケア」売却検討医療機器子会社、本社周辺不動産も(読売・2面)

●ホンダF1復帰へ、15年にも、エンジン開発着手(朝日・1面)

●バスケットWリーグプレーオフ決勝,トヨタ、意地の1勝(朝日・18面)

●都内で初の水陸両用バス、しぶき上げ運行開始(東京・27面)

●パナソニック、テレビ事業大幅縮小、プラズマ撤退へ(日経・1面)

●迫真 トヨタ再起1、スタートはこれからだ(日経・2面)

●東レ、車部品会社を買収、炭素繊維の用途拡大(日経・9面)

ひとくちコメント

円安、株高、そして自動車業界を中心とする「満額回答」など、景気のいい話題が目白押し。こうしたなか、ホンダが自動車レースの最高峰、フォーミュラワン(F1)への復帰を前提に、エンジンの設計、開発に着手したと、きょうの朝日が1面準トップで報じている。

記事によると、23015年からの参戦を目指しており、イギリスの名門「マクラーレン」チームを軸にエンジンのみを供給する形での復帰を模索している。実現すれば、1988~91年に黄金時代を築いた「マクラーレン・ホンダ」が復活することになる、としている。

ホンダはリーマンショック直後の2008年限りでF1世界選手権から撤退。その後も「復帰」の憶測報道も後を絶たなかった。今年2月のモータースポーツ関連の記者会見で、伊東孝紳社長は「只今、勉強中」としたうえで「参戦するからには勝たなければならない」と語っていた。

その見通しがついたのかどうかは定かではないが、朝日の記事では「今後正式な復帰決定へ向け、慎重に判断する」している。軽自動車で快走するホンダは今夏には、新世代パワートレイン技術のスポーツ・ハイブリッド搭載の「新型アコード」の発売を予定している。このタイミングでの「F1復帰」報道だけにそのアドバルーンとの見方も考えられる。

《福田俊之》

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