トヨタ自動車は3月7日、新開発の操船支援システム「トヨタバーチャルアンカーシステム(TVAS)」を発表。同社のクルーザー「PONAM-35」に標準装備して発売する。
今回、新開発したTVASは、GPSにより船体位置を検出し、風向き、潮流をコンピューターが判断、操船制御を行うシステム。自動で停船時の船体位置や、流し釣り時の船首方位を保持でき、フィッシングをはじめとするマリンレジャーを快適に楽しむことができる。
同システムでは、「バーチャルアンカーモード」「バーチャルスパンカーモード」「バーチャルコンパスモード」と、3つのモード設定を用意。
バーチャルアンカーモードは、GPSにより船体位置を検出し、停船時にコンピューター制御で一定の位置に船体を保持することが可能。船首を風や潮流で流される方向とは逆に向けることで、過度にエンジン回転数を上げることなく、位置を保持することができる。
また、風向きや潮流が変わって流された場合でも、風や潮流に船首が自律的に追従し、船体を元の位置へ戻す。
バーチャルスパンカーモードは、風の方向に船首が向くよう、船体を自動で制御する。風や潮流に合わせて流される速度をコントロールすることも可能で、快適に流し釣りを楽しむことができる。
バーチャルコンパスモードは、最初に船首方角を決めてセットしておけば、風向きや潮流に関係なく、向けたい方角に船首を保持することができる。流される速度をコントロールすることも可能で、風に関係なく向きを決めたい流し釣りなどに便利な機能となっている。