商船三井は、安全運航を徹底するため、2月中旬から3月初旬にかけて、世界4カ所で「MOLセーフティ・コンファレンス2013」を開催した。
セーフティ・コンファレンスは、商船三井グループの安全運航対策を強化するため、各国の同社船員への説明と意見交換を主な目的に、2007年から毎年、船員の主要供給国で開催している。こうした活動を通じて「世界最高水準の安全運航」に取り組んでいる。
2月13日にムンバイ(インド)、19日にザダール(クロアチア)、27日にマニラ(フィリピン)、3月6日に東京で開催した。
各地の会議では冒頭「厳しい経営環境の中、顧客からの信頼を得るためには、安全運航が重要で、4ゼロ(重大海難事故・油濁による海洋汚染・労災死亡事故・重大貨物事故のゼロ)を達成するため、最前線を担う船員の奮起を望む」と芦田昭充会長、武藤光一社長のメッセージで開始した。
会議では、安全運航本部長である平塚惣一専務執行役員を始めとする同社役職員も多数出席し、今回の主要テーマである「人身事故撲滅」「衝突事故防止」「Dead Shipに至るトラブルの根絶」を中心としたプレゼンテーション、事故事例を題材としたグループディスカッションなどを通して意見交換を行った。
また、3月5日には東京で、役員、従業員合計約60人が、船上の諸作業に潜む各種危険を疑似体験する「安全体感訓練」を受講した。