NEC、EV搭載の蓄電池を使った次世代デマンドレスポンス技術を開発

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NEC、EV搭載の蓄電池を使った次世代デマンドレスポンス技術
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NECは、東京大学生産技術研究所の荻本和彦 特任教授と共同で、電気自動車(EV)やプラグインハイブリッド車(PHEV)に搭載された蓄電池を、電力の需給バランス調整に活用するデマンドレスポンス(DR)技術を開発したと発表した。

太陽光や風力など自然エネルギーによる発電は、発電量に合わせて需給バランスを調整する必要がある。現在は主に、火力発電の発電量を増減することでバランスを調整しているが、欧州をはじめ、自然エネルギーの導入が進んでいる地域では調整が困難になっている。このため、需給バランスの新しい調整方法として、消費者の電力消費量(需要)をコントロールするDRの導入が検討されている。

今回、開発した技術は、多数台のEV/PHEVが搭載する蓄電池の充電タイミングを調整しDRに活用するもの。電力の需給予測と利用できるEV/PHEVの台数や時間などの情報を基に、EV/PHEVを充電する前日に充電タイミングの目標を設定。充電当日は、目標に合わせて実際に利用できるEV/PHEVを充電していく。

これらにより、EV/PHEVユーザーの使い勝手を損なうことなく、多数の蓄電池を電力の需給量に合わせて最適なタイミングで充電でき、低炭素で安定な電力システムの実現に貢献する。

《纐纈敏也@DAYS》

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