秩父鉄道第3四半期決算、SL関係の運休による収入減などが影響して減収減益

鉄道 企業動向
秩父鉄道1000系
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  • 秩父鉄道1000系(右2本)

秩父鉄道が発表した2012年4-12月期(第3四半期累計)の連結決算は、経常利益が前年同期比22.8%減の1億5900万円と減益となった。

鉄道事業では旅客部門は、関係団体などと協力したハイキングを実施したほか、行田市を舞台にした映画の公開を機に、誘客のため行田市と協調しラッピング列車を運行するなど、沿線市町と連係した営業活動やイベントを実施してきた。東日本大震災からの回復傾向もあり定期、定期外収入とも前年同期に比べ増加した。しかし、SL関係の収入が運休の影響により減少した。

貨物部門は、安定したセメント需要が継続し順調に推移したものの、旅客部門の減収影響で鉄道事業の営業収益は同1.2%減となった。鉄道事業の収益は電気料金の値上げなどの影響もあって営業赤字となった。

全体の営業収益は、鉄道事業、不動産事業、観光事業が低迷したことから、同2.9%減の41億3100万円と減収となった。

営業利益は同21.4%減の1億8600万円と減益となった。当期純利益は同27.9%減の1億4900万円となった。

通期業績見通しは前回予想を据え置いた。

《レスポンス編集部》

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