フランスの自動車大手、PSAプジョーシトロエンは1月22日、フランスで開催した先進技術発表会において、新世代プラットフォーム(車台)を発表した。
このプラットフォームは、「EMP2」と命名。EMP2とは、エフィシエント・モジュラー・プラットフォーム2の略だ。欧州の自動車最大手、フォルクスワーゲングループは、新世代プラットフォームの「MQB」を発表しているが、PSAプジョーシトロエンのEMP2も、いっそうのモジュラー化を進めている。
EMP2は、PSAプジョーシトロエンが近い将来、CおよびDセグメント車に採用するべく開発。ハッチバックからサルーン、クーペ、カブリオレ、ワゴン、MPV、SUVと幅広い車種への展開が可能だ。PSAプジョーシトロエンによると、グループ全体の50%の生産分を、このプラットフォームでカバーできるという。
また、プラットフォームの構造には、高張力スチールをはじめ、アルミや複合素材などを使用。最大で70kgの軽量化を実現する。PSAプジョーシトロエンは、アイドリングストップや新しい排ガス触媒、電動パワーステアリング、低転がり抵抗タイヤなどとの相乗効果で、CO2排出量を22%削減できると試算する。
なおPSAプジョーシトロエンは年内に、EMP2の生産を開始する予定だ。