東洋ゴム工業は、自動車部品事業のグローバル成長・拡大を目的に、2014年4月より、タイにおいて高機能樹脂製等速ジョイントブーツの製造・供給を開始すると発表した。
アジアでの急速な自動車市場拡大に伴い、現在、自動車メーカーは相次いで同地域での増産を決めており、特にタイは今後も生産台数の増加が見込まれている。また同時にメーカー各社は、市場での価格競争力を高めるため、現地での部品調達を積極的に進める方針を取っている。
東洋ゴムは、2011年12月に設立した「トーヨー ラバー ケミカル プリダクツ(TCT)」において、今年より、自動車用防振ゴムの販売を開始することが既に決まっている。今回新たに、高機能樹脂製等速ジョイントブーツの製造・供給を開始することを決定した。
等速ジョイントブーツは、自動車のエンジン動力を車輪に伝えるドライブシャフトのジョイント部分に装着する自動車用部品。ジョイント内に潤滑油を密封して等速ジョイントの働きを維持するとともに、外部から泥や石などの侵入を防ぐ役目を持つ。同社は、高機能材料開発技術と樹脂製等速ジョイントブーツに関する独自の解析技術をあわせもち、軽量でコンパクト、かつ耐久性の高い高機能樹脂製等速ジョイントブーツを供給している。