カザフスタンにあるバイコヌールの宇宙基地で12月19日の午前6時12分(米国中部標準時)、NASAのトム・マーシュバーン、ロシア連邦宇宙局のロマン・ロマネンコ、カナダ宇宙局のクリス・ハドフィールドが、国際宇宙ステーション(ISS)に向かって打ち上げられた。
NASAの発表によると、この3人のトリオは12月21日の午前8時12分にソユーズTMA-07M宇宙船にドッキングする。そして約3時間後に軌道を周回している研究所とソユーズの間のハッチが解放され、マーシュバーン、ロマネンコ、ハドフィールドは10月の終わりから周回をしているNASAのケビン・フォード司令官とロスコスモスの航空エンジニア、オレグ・ノビツキーとエフゲニー・タレルキンからの歓迎を受けることになる。
マーシュバーン、ロマネンコ、ハドフィールドは2013年の5月までステーションに残り、ハドフィールドが初のカナダ人宇宙ステーション司令官に就任した時、フォード、ノビツキー、タレルキンの3名は3月15日に地球へ帰還する。
調査隊の焦点は化学的な学術調査で、宇宙飛行士の骨質の減少の観察を含む、人間生理学テストを行う。乗組員はまた宇宙と地上において燃料の効果や火の抑制法などの進歩を助けることに繋がる、宇宙における火の性質を調べる物理的な実験をする。さらに他の調査としては、橋や建造物の耐震性デザインを進歩させる可能性に繋がる、液体が磁石の影響でその形をどのように変化させるかを観察するものがある。