ダイハツ工業が12月20日に一部改良して発売した『ムーヴ』には、「スマートアシスト」と名付けた軽自動車で初となる衝突回避支援システムが採用されている。伊奈功一社長はスマートアシストの装着率について「半分くらいはいってほしい」との見通しを示した。
伊奈社長は同日都内で開いた新型ムーヴ発表会後、一部報道陣に対し「我々の車のユーザーの多くが高齢者や女性であることからすると、こういうアシストシステムが大事だと思っている。しかし軽はやはり安くないと展開できないので、どうやって安くするか一所懸命開発した」と振り返った。
スマートアシストは約4~30km/hで走行中にレーザーレーダーが前方車両と衝突する危険性が高いと判断すると、まずドライバーにブザーやインジケーター表示で警告、その後も回避操作が無い場合には緊急ブレーキが作動する仕組み。ターボエンジンモデルを除く、各グレードに装着仕様を設定。価格はベースグレードに対し5万円高となっている。
伊奈社長は「5万円という価格がどれくらい評価されるかにもよるが、我々は(装着率が)半分くらいはいってほしいなと思っている」と述べた。さらに「本当に受け入れられるようであれば標準化ということも、これからは考えていきたい」とも語っていた。