JR気仙沼線のBRT区間で初の衝突事故

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12月6日午前10時20分ごろ、宮城県気仙沼市内のJR気仙沼線で、BRT(バス高速輸送システム)専用道区間を走行していた列車代行の大型路線バスと、交差進行してきた軽ワゴン車が出会い頭に衝突する事故が起きた。車両が小破したが、人的な被害は無かった。

宮城県警・気仙沼署によると、現場は気仙沼市長磯船原付近。バスはBRT区間を走行していたが、元は踏切だった地点で交差進行してきた軽ワゴン車と出会い頭に衝突した。

バスは衝突によって右側面部を小破したが、乗客8人と運転手にケガはなかった。警察は軽ワゴン車を運転していた63歳の男性から往来危険容疑で事情を聞いている。

事故現場は震災で壊滅的な被害を受けたJR気仙沼線のうち、レールを撤去して道路化し、列車代行となるバスを走らせている約2kmの専用区間。この区間内に5か所の元踏切があり、うち車両通行が可能な4か所には誘導員の配置も行っているが、現場は車両通行が禁止されており、案内看板なども設置していなかった。

宮城県内のBRT区間では初の衝突事故となるが、調べに対して男性は「クルマの通行が禁止されているのは知っていたが、いつも通っていた」などと供述しており、警察では道路交通法違反容疑でも調べを進める方針だ。

《石田真一》

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