米国で11月28日(日本時間11月29日未明)、開幕したロサンゼルスモーターショー12。メルセデスベンツのブースでは、コンセプトカーの『エナGフォース』(Ener-G-Force)が注目を集めた。
エナGフォースは、メルセデスベンツ伝統のSUV、『Gクラス』の未来形を提案したコンセプトカー。ロサンゼルスモーターショーの恒例イベント、「デザインチャレンジ」のために製作された1台だ。
デザインチャレンジは、米国カリフォルニア州にデザイン拠点を置く自動車メーカーが参加するデザインコンペティション。2012年は、GM、BMWグループ、メルセデスベンツ、ホンダ(日本と米国)、スバルがエントリーしている。イメージスケッチ公開止まりの他社に対して、実物大モデルを製作したメルセデスベンツの意気込みは凄い。
2012年のデザインチャレンジのテーマは、「2025年のハイウェイパトロールカー」。エナGフォースは燃料電池車で、ルーフ上のタンクに雨水をためて、水素を作り出す。最大航続可能距離は800km。
Gクラス伝統のオフロード性能に関しては、「テレーンスキャン」と呼ばれるシステムを採用。これはルーフに取り付けられたスキャナーが地形をモニターし、そのデータを元にしてダンパーの減衰力などを調整するアイデアだ。