日産自動車の志賀俊之COOは11月6日に横浜市の本社で開いた決算会見で、電気自動車の普及状況について聞かれ、「EVの販売が少し低迷しているという報道をみると、正直言って非常に残念で悔しい」と述べた。
志賀COOは「地球温暖化問題、あるいは資源エネルギーの問題で、人類はいずれどこかの時点で化石燃料から再生可能エネルギーで走る、持続的なモビリティに移っていく必要がある。それを日産がリスクを負って、量販メーカーとしてグローバルに展開を始めた。色んな状況は確かにある。ただし我々は、それだけの覚悟と大義をもってEVの普及をやっていくという、そういう熱意で頑張っている」と強調した。
その上で「EVの販売を通じて色んなことがわかってきた。お客様がEVを買うことに躊躇する理由であったり、買った後で困る理由、あるいは喜んで頂いている理由であったりと、色んなことがだんだんわかってきた。そういうものがわかってくると対策のメニューが打てる。そのメニューを今、色々と作って実行に移しているところ」と説明した。
さらに「『リーフ』は発売以来4万2700台、日本で1万9000台販売した。もっともっと普及させたいという思いで、私自身、EVの緊急的な拡販のチーフの責任者になって、しっかり進めていこうということで全社挙げての取り組みを推進している」ことも明らかにした。