日産自動車で購買担当する山内康裕常務執行役員は、尖閣諸島問題をきっかけに懸念が強まっているチャイナリスクについて、部品の調達面で「今のところ問題ない」との考えを示した。
日産では中国や韓国、タイなど原価の安い国からの部品調達をグローバルで進めている。子会社の日産自動車九州で今夏から生産している新型『ノート』の場合、こうした海外製部品の割合が4割を超えているという。
山内常務は10月15日、横浜市にある本社で一部報道陣に対し、中国からの部品調達について「(中国での)通関の問題はレアアースの時もあったので、(リスクは)いろいろあるとは思うが、今のところない」と述べた。
さらに「何が中国一極で調達している部品か、タイ一極、インド一極で調達している部品は何かを、すべて我々は把握し、区分けをしている。その部品に問題が生じた時にどうするかもすべて決めてある。リスクはあるが、その対応は全部できてると考えている」と強調した。