気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。
2012年9月24日付
●日中国交40年式典中止、中国「延期」通知、尖閣で対抗措置(読売・1面)
●事故ドライバー、車保険6割値上げも、来月契約から、損保、収益改善狙う(読売・7面)
●帰国時にも免税店、国交省入国エリアに設置案(読売・7面)
●日中関係「うまくいってない」日本9割、中国8割、本社世論調査(朝日・3面)
●F1、シンガポールGP、フェテルがV、可夢偉は13位(東京・16面)
●世界新車販売伸び鈍化、来年3%予測、欧州危機や新興国減速(日経・7面)
●自動車、コスト削減加速、部品各社も提携に活路(日経・7面)
●カーシェアで提携、日産とオリックス自動車、最大5割安(日経・9面)
ひとくちコメント
中国・北京の人民大会堂で27日に予定していた「日中国交正常化40周年の記念式典」が中止されるという。中国政府が日本側に通知してきたもので、沖縄県・尖閣諸島を国有化したことへの対抗措置とみられる。「正常化」が「異常事態」ではシャレにもならず、反日デモは沈静化しても、日中関係は一難去ってまた一難である。
きょうの読売、毎日、東京が1面トップで報道したほか、各紙も1面などで大きく取り上げている。それによると、「記念式典は今年の国交正常化40周年を祝うメーンイベント。小泉純一郎首相(当時)の靖国神社参拝問題で関係が悪化していた2002年の30周年のときですら、江沢民国家主席(当時)が記念式典に出席しており、今回の中止は異例だ」(日経)とも伝えている。
また、東京によると、「出席団体の1つで25日から代表団の訪中を予定している日中経済協会(会長・張富士夫トヨタ自動車会長)は、式典の中止を受けて『24日に訪中するかどうか最終判断する』(事務局)という」と報じている。
そんな中、きょうの朝日が日中両国で実施した世論調査の結果を掲載。日中関係について、うまくいっていると思うかどうかを聞いたところ、「そうは思わない」が日本では9割に達し、中国でも8割を超えたそうだ。
反日デモについては公安当局が厳重な警備体制を敷いてほほ沈静化したが、中国側は外交、経済面での強硬姿勢を崩していない。尖閣国有化の余波はしばらく長引きそうだ。