フォルクスワーゲン グループ ジャパンは9月18日、新型コンパクトカー『up!』を発表した。全長3545mm全幅1650mmと同社のラインナップでは最もコンパクトな1台となる。
up!はコンパクトなボディサイズでありながら、タイヤをボディの四隅に配置したりエンジンのレイアウトを工夫したりすることなどにより、居住空間を最大限確保、大人4人と小旅行の荷物を搭載できるだけのラゲッジスペースを確保した。
また、クラスを超えた高い安全性も大きな特徴の1つであり、日本仕様車にはESPやフロントサイドエアバッグ、シティエマージェンシーブレーキ(低速域追突回避・軽減ブレーキ)を全車標準装備としている。さらに、ボディに軽量化と剛性の高さを両立させる熱間成型鋼板や超高張力鋼板を多く採用することで、900kg(2ドア車)という車重ながらユーロNCAPでは最高ランクの5つ星を獲得している。
専用開発のオールアルミ製1リッターエンジンと5速自動変速トランスミッション(ASG)の組み合わせにより、カタログ燃費は日本国内で販売されているVW車としては過去最高となる23.1km/リットルを達成、エコカー減税(75%減税)の対象とした。
日本に導入されるのは、標準グレードであるmove up!の2ドアモデルと4ドアモデル、上級グレードであるhigh up!の4ドアモデルの2グレード3タイプ。本国で販売されているエントリーグレードは導入されない。
同社の庄司茂代表取締役社長は「(up!は)これまでのスモールカーの価値観を大きく変えてくれるいいクルマに仕上がっている」とした上で「そのような新しいVWを、一日も早く日本のお客様にお届けしたい」と述べた。
価格は、move up!の2ドアモデルと4ドアモデルがそれぞれ149万円と168万円、high up!は183万円。