ドイツの高級スポーツカーメーカー、ポルシェは9月11日、8月の世界新車販売の結果を明らかにした。総販売台数は1万0912台。前年同月比は20.8%増と、7月の15.5%増を上回り、2桁の伸びを保っている。
市場別実績は、信用不安の中、欧州が好調。欧州では8月、前年同月比12.8%増の2830台を販売した。このうち、地元ドイツは11.5%増の1099台だった。
また、米国は前年同月比38.6%増の3026台と、引き続きポルシェの最量販市場に君臨。これに続いたのは中国で、28.4%増の2882台を売り上げる。中国を含めたアジア太平洋地域は、16.6%増の4545台だ。
車種別では、新型を投入した『ボクスター』が前年同月比32%増の850台と大幅に増加。『911』シリーズも、新型の効果で29.5%増の1559台と伸びている。最も売れた車種は『カイエン』で、36%増の6331台。
ポルシェの2012年1-8月累計世界新車販売は、前年同期比15%増の9万2474台。同社のベルンハルト・マイヤー取締役は、「欧州市場は不安定要素が多く、中国では競争が激しい。しかし、米国や中東、東南アジアでの成長は確かなものだ」と語っている。