【三菱 ミラージュ 新型発表】軽量ボディがもたらすキビキビ感、エアコンOFFならさらに軽快

試乗記 国産車
三菱・ミラージュ
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三菱自動車が今月末に発売を予定している新型コンパクトカー『ミラージュ』に試乗する機会を得た。ミラージュといえばJC08モード燃費27.2km/リットルという燃費性能の高さ、900kgを切る軽量ボディがもたらす軽快な走りなどが注目点。果たして実際に走ってみた印象はいかに。

試乗車は中間グレードの「M」(118.8万円)にディーラーオプションのカーナビを装備したもので、試乗コースは千葉・幕張メッセ界隈の市街地。天気は快晴で外気温計は34度を示していた。

走りだしてまず印象的なのは、乗り心地の柔らかさだった。

細かい仕様は不明だが、サスペンションのスプリングレート、ショックアブゾーバーの減衰力とも、かなり柔らかめのセッティングがなされているようで、舗装の荒れや路面のつなぎ目などを通過するときの衝撃の吸収力は、コンパクトカーとしては相当高いものだった。半面、車体が大きく揺動した後の収束力は弱く、フラット感はあまりない。

ハンドリングはややスロー。サスペンションが柔らかいため、ステアリングを切っても瞬時にクルマが反応するのではなく、ゆったりとロールしてからボンネットがコーナーを向くといった、いささかのんびりとしたフィーリング。身のこなし自体は車両重量が870kgと軽自動車並みに軽いこともあって悪くなかった。

車両重量の軽さは、コーナリング以外でもさまざまなシーンで実感された。端的なのは、陸橋を渡るときなどのゆるい登り坂。普通なら速度が落ちるのを防ぐためにアクセルをぐっと踏み込むところでも、ミラージュはアクセルに軽く足を乗せているだけでスイスイと登ることができた。

「3A90」型3気筒1リットルエンジンは可変バルブタイミング機構「MIVEC」を備えた4バルブDOHC。スペックは最高出力69馬力、最大トルク8.8kgmと控えめだが、低回転域から意外に豊かなトルクを発生するため、車体が軽いことも手伝ってドライバビリティは良好。信号待ちからのゼロ発進、中間加速とも、ハーフスロットルで十分機敏に走ることができた。

パワートレインからのノイズ、とくに3気筒特有のゴロゴロとした音の室内への侵入は大きめ。軽自動車より排気量が大きいぶん、音質も野太い。一方でエンジンの振動はよくカットされていて、ステアリングの振動はごく小さく、、室内の装備品やトリムがビビリ音を発するようなこともなかった。

さて、注目の燃費性能だが、運転状況によって大差が出た。信号がそれなりにある市街地中心のルートを決めて2周してみた。まずはエアコンONで1周目したが、燃費は17.6km/リットルにとどまった。発進、停止を繰り返す市街地での燃費としては十分だが、“第3のエコカー”のトップランナーを名乗るにはもう一息伸びてほしいところ。

燃費悪化の主因と考えられたのはエアコン。ミラージュのエアコンは炎天下のドライブではやや力不足で、コンプレッサーが回っている時間がかなり長く、加速時に燃料を結構食った。信号待ちのさいもエアコンを動かすため、青になる前にエンジンが再始動してしまうことがしばしばだった。

1周目の途中でエアコンがかなりの燃費低下要素になっているのではないかと考え、2周目はエアコンを切り、窓全開で走ってみた。すると、ミラージュの動きは俄然スムーズかつ軽快になった。スロットルを軽く踏むだけで車速を乗せていくことが可能。スロットルオフでも空走距離をかなり長く稼げるため、前方の信号の挙動を上手く読めば、そこで燃費をどんどん上乗せするこができた。

走り終わった時の燃費は25.4km/hだった。エアコンを使わない場合は、交通量の少ない地方道でエコランをすれば、30km/リットル超えも難しくはないものと思われる。エアコン使用では20km/リットル台前半か。

《井元康一郎》

井元康一郎

井元康一郎 鹿児島出身。大学卒業後、パイプオルガン奏者、高校教員、娯楽誌記者、経済誌記者などを経て独立。自動車、宇宙航空、電機、化学、映画、音楽、楽器などをフィールドに、取材・執筆活動を行っている。 著書に『プリウスvsインサイト』(小学館)、『レクサス─トヨタは世界的ブランドを打ち出せるのか』(プレジデント社)がある。

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