ミツビシがモータースポーツの舞台に帰ってくる。舞台は8月7日にアメリカで開催する「2012パイクスピーク・インターナショナル・ヒルクライム」だ。
今年のパイクスピークはレース会場近郊で発生した大規模山火事の影響により、開催が当初予定から延期となり、8月7日~12日(決勝12日)に開催することが決定している。
三菱は、『i-MiEVエボリューション』(レース専用車)と『Mitsubishi i』(北米向け市販車、日本名『i-MiEV』)の2台体制で参戦。i-MiEVエボリューションは電気自動車クラスでの優勝を目指す。
i-MiEVエボリューションは、明電舎やGSユアサなどパートナー企業の協力の下、i-MiEV市販車で使用しているモーターやバッテリーなどの主要な部品を、パイプフレーム製のシャーシ、カーボン製のカウルなど軽量化・空力性能を追求した専用ボディに搭載。フロント1基、リヤ2基のモーターから構成される電動4WDシステムにより、高い走行性能や優れた操縦性を実現する。
同社は、EV制御やEVコンポーネントの高い技術力をアピールするとともに、同車の開発で得られた技術的ノウハウを、今後市販する車両の開発にフィードバック。耐久性・信頼性の高いクルマづくりに活かす。
ドライバーは、i-MiEVエボリューションにダカールラリーで日本人初の2年連続総合優勝を果たした増岡浩。チーム監督兼務での起用となる。Mitsubishi iには、スコアインターナショナルオフロードシリーズクラス優勝ドライバーのベッキー・ゴードンを起用する。
動画は開発時、i-MiEVエボリューションに搭載したカメラによる撮影。EVレーサー独特のモーター音が響き渡る。