日本自動車工業会の豊田章男会長(トヨタ自動車社長)は7月19日の定例会見で、国土交通省が規格策定中の超小型車について「地球にやさしいモビリティ社会の構築に是非一緒に取り組んで頂きたい」と、異業種の参入に歓迎の意向を示した。
ただ、豊田会長は「自動車業界としては新規に入られる方に対してのオープンでフェアな環境づくりというのは非常に大事だというのが、大前提」としながらも、「しかしながら既存の自動車会社は安全面、品質面で相当多くの投資もしており、かつそれに対する責任も大変大きくのしかかっている。そういう意味で、(実際に参入するには)ハードルは高くなると思う」とも指摘した。
また「使い方もある程度、皆さんで議論していく必要性はあると思っている。超小型車が一番良い使い勝手、一番良い使われ方というものはどういうものなのかをオープンにフェアに議論することを期待をしている」と、超小型車の規格策定に際してはユーザー視点からの配慮も必要との考えも示した。