アイシン・エィ・ダブリュ(アイシンAW)がiOS/Androidで提供する『NAVIelite』は、トヨタの純正ナビ譲りのユーザーインタフェース(UI)とナビ機能を備える本格カーナビアプリだ。
◆年6回のバージョンアップを実施、新東名も早々に対応
ラインアップは2種類あり、フル機能が使える「NAVIelite カーナビ 渋滞情報プラス」は3800円/年。低価格化の要望に答えるため、全国詳細地図とオンデマンドVICSを非搭載として追加発売された「NAVIelite mini カーナビ」が2800円/年となっている(NAVIelite miniはiOSのみ)。
どちらも地図をiPhone内に保存するという珍しい方式を採用しているため、インストールには約2GBの空き容量が必要になる。ファイル容量が非常に大きいことから3G回線によるダウンロードはできないので、Wi-Fi接続か、パソコンでダウンロードして転送する必要がある。さらにフル機能版では全国詳細地図をダウンロードできるが、これも約1GBを超えるデータサイズとなる。全国詳細地図は必須ではなく、空き容量が少なかったり必要性を感じなければダウンロードしなくてもいい。無料オプションのような位置付けだ。
なお、対応ハードウエアはiPhone 3GS、iPhone 4及びiPhone 4S。iPhone 3GやiPod touchだけでなく、iPadも対応ハードウエアに含まれていないので注意したい。
◆クロスリンク検索はコンテンツ機能拡充
地図データは年間6回の更新が約束されており、常に最新の状態で使用できる。4月におこなわれたバージョンアップでは、他社サービスのスポット情報から検索できる「クロスリンク検索」が強化された。
クロスリンク検索のメニューに「食べログで周辺検索」を追加(NAVIeliteのみ)。食べログコンテンツを、「現在地の周辺」「目的地周辺」「先程の地図」周辺という3つのエリアに対し、それぞれ半径300m~10kmの範囲で周辺検索が可能になった。
またクロスリンクのYahoo! JAPAN検索で住所及び全国検索にも対応。食べログ周辺検索と同様に「現在地の周辺」「目的地周辺」「先程の地図」の3エリアで10kmまでの範囲で周辺検索が可能になっている。
このほか、アイコン及び地図画面の色合いを変更し見やすくしたり、ナビ設定の運転支援の一時停止案内の出力条件を改善するなどのチューニングも合わせて実施された。
◆最新のトヨタ純正スマホナビ対応ディスプレイ「DAN-W62」に対応
また地図についてもこの4月のバージョンアップで、新東名高速道路や東京ゲートブリッジなどの主要幹線道路を追加するなど全国一般地図・市街地図ともに2012年春版にアップデート(市街地図についてはNAVIeliteのみ)された。
また6月にリリースされた最新バージョンでは、トヨタ純正スマホナビ対応ディスプレイ「DAN-W62」との連携に対応。iPhoneとディスプレイを接続することで、ナビエリートの地図が7型ディスプレイに表示、タッチ操作も簡単に行うことができるようになった。
あわせてAndroid版も6月4日よりバージョンアップ。対象機種に「GALAXY NOTE SC-05D」などの対応機種が追加されている。