スタート直後こそ『R18 e-tronクワトロ』『R18 ウルトラ』といったアウディワークス勢にやや遅れを取っていた、トヨタ『TS030』だが徐々にペースを上げ追撃を開始。
スタートから5時間経過したころ、アウディR18 e-tronクワトロ(ゼッケン1)をトヨタのゼッケン7がオーバーテイク、トップを奪取した。
ゼッケン8のTS030も4位から5位という好位置に付けていたが、アンソニー・デビッドソンがドライブ中にミュルザンヌ・ストレートで、周回遅れのフェラーリ458と接触。330km/hという超高速でバランスを崩したTS030は宙を舞いタイヤバリアに激突した。幸い、両ドライバーには大きな怪我がなかった。
このアクシデントによりセーフティカーが入った。レース再開後、ゼッケン7の中嶋一貴がドライブするTS030は日産のデルタウイングと接触して順位を大幅に下げ、さらにその後エンジンにもトラブルが発生し無念のリタイヤとなった。これによりトヨタは2台のTS030を送り込みワークス体制で臨んだが、完走を果たすことはできなかった。