双日と明電舎、電車の回生エネルギーを再利用する装置を海外で初受注

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双日と明電舎は、香港を拠点とするジーテックと協力して香港で地下鉄事業を運営する香港鉄路(MTR)向けに、回生電力貯蔵装置など、鉄道変電設備を約25億円で受注した。

双日と明電舎が受注した機器は、変圧器や開閉装置、回生電力貯蔵装置「キャパポスト」など、変電設備一式。キャパポストの海外での受注は今回が初めて。

キャパポストは、明電舎が独自に開発した電気二重層キャパシタを使用した電力貯蔵装置で変電所に設置する。電車がブレーキをかけた際に発生する運動エネルギーを電気エネルギーに変換することで生じる「回生電力」を吸収し、他の走行中の車両に供給するもの。エネルギーの再利用で消費電力を約5~10%削減し、CO2排出量の削減にも貢献する。

今回受注した機器は、MTRが建設して2015年開業予定の地下鉄新路線である南港島新線向けのもので、省電力効果の高い鉄道システムとしての評価を受け、同路線への採用が決定した。

双日と明電舎は、アジア有数の鉄道事業者であるMTRでの採用を機に、今後キャパポストの海外への拡販を進めていく方針だ。

《レスポンス編集部》

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