【トヨタ 新型カローラ 発表】ダウンサイズでも容量は拡大

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トヨタ・カローラアクシオ現行
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トヨタ自動車が明日11日に発表する新型『カローラアクシオ/フィールダー』。歴代カローラがモデルチェンジを繰り返すたびに大きく、豪華になってきたのに対し、新型は大人4人ないし5人が安全、快適に長距離を移動できる最小のクルマを目指し、サイズダウンに踏み切っているのが特徴だ。

ホイールベースは2600mmと、現行モデルと変わらないが、全長はセダンのアクシオが50mm、ワゴンのフィールダーが60mm、それぞれ現行モデルより短縮される。車幅は1695mmで変わらず、全高はアクシオが10mm、フィールダーが35mmダウンとなる。

全長が短くなったことで最小回転半径はアクシオで現行の5.1mから4.9mに縮小。市街地での取り回し性はかなり向上していると思われる。ボディはコンパクト化されたが、室内空間や荷室容量は犠牲になっておらず、ヘッドクリアランスは前後とも現行モデルと同じ数値を維持。ラゲッジスペースはアクシオが471リットルと現行より12リットル増、フィールダーが407リットルと、現行より4リットル増となっている。

ちなみにフィールダーはリアシートを倒すことで最大872リットルの荷室容積を確保できる。これは現行に比べ、実に71リットルの増加。スペース効率が優れているライバル、ホンダ『フィットシャトル』に対しても2リットルのアドバンテージを持つ。

室内寸法の公称値だけでなく、リアシートの頭上側面空間を現行モデルより拡大するなど、圧迫感のないルーミーな室内空間作りも徹底的に行われている。スペースユーティリティ豊かなセダン、ワゴンが欲しいという実用最優先のユーザーにぴったりのモデルと言えそうだ。

《井元康一郎》

井元康一郎

井元康一郎 鹿児島出身。大学卒業後、パイプオルガン奏者、高校教員、娯楽誌記者、経済誌記者などを経て独立。自動車、宇宙航空、電機、化学、映画、音楽、楽器などをフィールドに、取材・執筆活動を行っている。 著書に『プリウスvsインサイト』(小学館)、『レクサス─トヨタは世界的ブランドを打ち出せるのか』(プレジデント社)がある。

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