国土交通省は26日、次世代ITSに関する勉強会のとりまとめをおこない、公表した。
高速道路の自動運転実現に向けた取り組みを検討したもので、とりまとめでは、先行車との車間時間や速度等を維持する車両制御技術であるACC(Adaptiv Cruise Control)と左右の制御を行うレーンキープアシストなどのすでに製品化された技術を活用した「オートパイロットシステム」の実用化をめざすこととされた。
現在の技術水準を踏まえ、専用車線までの合流まではドライバーが運転し、専用車線走行時にはシステムが自動的に運転し、専用車線から分流した後は再びドライバーが運転するといったシステムが考えられるとしている。
さらに、運営の仕方として、特定の運営会社がドライバーからある時間、ある区間の運転を請け負うシステムも考えられるとしている。
とりまとめでは、こうした「オートパイロットシステム」の検討を進め、2013年に東京で開催するITS世界会議でデモンストレーションを行うとともに、会議でオートパイロットシステムの実現時期の公表をめざすとしている。さらに、2020年代初頭頃のオートパイロットシステムの実現をめざすとしている。