三菱電機は8日、電気自動車(EV)駆動用モーターシステムとして業界最小を実現する「SiCインバーター内蔵モーター」を開発したと発表した。従来のモーターとインバーター別体型に比べ、インバーターの内蔵により体積を同社比で50%削減した。
今回、同社は円筒状インバーターを開発、インバーターをモーターの回転軸と同軸上に配置し、電気配線も筐体内部に配置することで構造を簡素化。
また、SiCインバーターを採用することで損失を同社Siインバーターとの比較で50%以下に低減した他、巻線密度向上と磁石利用率向上により小型・高出力化などを実現した。
同社では、今後実用化に向けモーター・インバーター一体冷却構造など、さらに小型化と高効率化を目指す。