【新聞ウォッチ】パナソニック社長交代、津賀次期社長は「大の車好き」

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気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。

2012年2月29日付

●パナソニック社長津賀氏、巨額赤字で経営刷新(読売・2面)

●軽自動車の生産終了、富士重工(読売・8面)

●プジョーと提携へ、GMが株取得検討(朝日・9面)

●高層ビルの電力日産EVが供給(朝日・9面)

●年金消失、88万人影響、AIJ委託(産経・1面)

●「フィットハイブリッド」ホンダ、アジア投入、マレーシア来月にも(日経・9面)

●カーナビ・スマホ接続システム、サムスン、トヨタと開発(日経・11面)

ひとくちコメント

パナソニックが社長交代人事を発表した。6月27日付で55歳の津賀一宏専務が社長に昇格し、大坪文雄社長が代表権のある会長に就き、中村邦夫会長は相談役に退く。旧パナソニック電工を合併し、三洋電機を含め新体制に移行したのを機に経営陣を刷新するのが狙いのようだ。

28日午後、大阪市内のホテルで大坪社長と津賀次期社長が緊急記者会見を開き、社長交代を含むトップ刷新人事を発表したものだが、これまで「続投」の新聞辞令は報じられたものの、社長交代をすっぱ抜いた記事は見当たらなかったのも不思議である。

このため、きょうの朝刊の中には「首脳からは『現体制でV字回復を目指す』との声が聞かれたが、この日発表されたのは、創業家以外でもっとも若い55歳の津賀一宏専務の社長昇格というサプライズだった」(毎日)と、「批判受け『続投』一転」という言い訳するのような記事もあったほど。

それはともかく、次期社長に内定した津賀専務とはどんな人物なのか。1979年大阪大基礎工学部を卒業後、旧松下電器産業に入社。47歳の若さで役員に昇格。「情報技術の開発分野を中心に歩み、昨年4月にデジタル家電部門のトップに就任。赤字が続くテレビ事業では生産の縮小など事業構造の改革を担当した」(朝日)という。

2008年にはオートモーティブシステムズ社の社長にも就任。「トヨタ自動車やホンダなど、自動車大手幹部らと太いパイプを持つのも強みだ」(日経)そうだ。座右の銘は「自責」で、ゴルフの腕前は役員の中でもトップクラスという。ドライブも大好きのようだが、社長に就任すれば、リスク管理の面でもハンドルを握る機会は激減するとみられる。

《福田俊之》

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