高速道路のSA・PA(サービスエリア・パーキングエリア)に出店する評判店からラーメンメニューだけを選りすぐって一同に集めた「ハイウェイまちなかラーメンフェスタ」が18日から、東京・渋谷区代々木公園けやき並木会場で始まった。
関東甲信、中部東海、北陸地方に渡る1760kmの高速道路にあるSA・PAから名乗りを上げたのは20店。食べ終わった後に、割り箸を投票する「SA・PAナンバー1ラーメン決定戦」を兼ねた食べ歩きフェスタになっている。
この中には昨年行われた「2011年度ラーメン王座決定戦」でグランプリの栄誉に輝いた店も出店している。高速道路利用者が使い慣れたSA・PAの味を投票した王座決定戦がホームでの試合だとすれば、SA・PAを離れ、東京会場に出店した今回のラーメンフェスタはアウェイでの試合だ。
「2011年度ラーメン王座決定戦」で投票総数4万5000通の中からSA部門で1位となったのは、「甘えび塩ラーメン」(北陸道、尼御前SA上り)と「養老ラーメン」(名神高速、養老SA上り)の2つ。同率の1位だった。
素揚げした地元石川県の名産の甘エビが食欲をそそる甘えび塩ラーメンは、ダシにも甘えび、かに、わかめなど海鮮でコクを出した塩味スープのラーメン。SAでは、このラーメンに無料でにんにくニラがトッピングできるが、このフェスタのためにキムチ風もやしも用意して臨む。
また、中華そばの王道を行く養老ラーメン。しょう油スープにコシのあるちぢれ麺、玉子や焼き豚などシンプルな具でまとめた一杯は、老若男女が親しめる飽きの来ない味。移り変わりの激しいラーメンメニューで約20年変わらないおいしさだ。
会場で提供されるラーメンは、多くのラーメンが味わえるように、少し小ぶりの食べきりサイズで500円均一となっているが、訪れた人の中には「予想外にしっかりした盛りつけで得した感じ」と、喜ぶ声も聞かれた。最初に食べた容器を小鉢代わりに1杯を分けて、少しでも多くの味を確かめようとするラーメン好きのグループもあった。
このラーメンフェスタは18日19時まで続く。