日産自動車は、3月8日から開幕するジュネーブモーターショーに同社の将来を見据えた4車種のコンセプトカーを公開すると発表した。
4車種のうち、世界初公開となるコンセプトカーは2車種で、1車種は『インビテーション』、2車種目の詳細についてはショーの初日に発表する。
残り2車種のコンセプトカーは『e-NV200』と『ジューク・ニスモ・コンセプト』で、これらは欧州初公開となる。
『NV200バネット』をベースとしたe-NV200は、「コンビ」バージョンと「エヴァリア」バージョンがあり、手頃な価格で、最高7人乗りとなるファミリー向けのモデル。
また、2011年11月の東京モーターショーで初公開された「ジューク・ニスモ・コンセプト」は、クロスオーバー『ジューク』に本格的なスポーツカーの性能を持たせている。
日産は、欧州市場に都市生活者向け『ピクソ』、小型車『マイクラ』、量販車種のクロスオーバーのジュークや『キャシュカイ』、『パスファインダー』、『ナヴァラ』などの本格的な四輪駆動車、電気自動車の『リーフ』、『GT-R』など、幅広いラインアップを展開している。今回出展する4車種のコンセプトカーも今後、このラインアップに加わるとしている。
また、日産ブースには、2012年モデルイヤーの車両や特別バージョンモデルなど、多くの車両を展示する。
日産は2011年の欧州での販売台数が前年比25%増となり、過去最高の販売台数を記録した。市場シェアも過去最高の3.7%となった。特にロシアは同74%増の13万8827台、英国が同11%増の10万7053台、フランスが同31%増の7万7783台と高い伸び率となった。
日産のラインナップの中で、最多販売車種はキャシュカイだった。
日産インターナショナルで販売・マーケティングを担当するポール・ウィルコックスSVPは「日産は、欧州で販売された車両の約70%を英国、スペイン、ロシアの工場で生産しており、商品ラインアップはそのスタイル、品質、パフォーマンス、信頼性の面で欧州の顧客の期待に応えている。今回公開する4車種のコンセプトカーは、日産の商品ラインアップに強さと深みを与える。2016年までに欧州でナンバーワンのアジア系自動車メーカーとなることを目指している」とコメントした。