ホンダの伊東孝紳社長は3日、東京の本社で報道陣に『NSXコンセプト』を国内で初公開し、この次期モデルの開発は「発売予定までの3年の間、ホンダが元気であるという約束手形を振り出すということです」と語った。
伊東社長は「最近、ホンダは元気がないと言われることが多い」とし、「そうではない、というアピールを、次期NSXに託した」と話した。そして、この開発を通じて「ホンダは元気を出すし、日本の自動車も盛り上げていきたい」と述べた。
伊東社長は、1990年発売の初代NSXでオールアルミのボディ開発を担当しただけに、思い入れも強い。
次期モデルをハイブリッドとすることについて「ハイブリッドはクルマの特性や面白さを大きく進化させることのできる技術要素」と指摘。NSXには「クルマを面白くさせる象徴としてのテーマも背負わせる」と、初代を担当した技術者ならではの視点も披歴した。