【新聞ウォッチ】ASIMOも痛恨の極み、開発者飲酒運転で接触事故

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気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。

2012年1月23日付

●TPP米産業界の壁、事前協議本格化、車・牛肉、日本市場は「閉鎖的」(読売・3面)

●中国高成長にかげり欧州危機で景気減速(朝日・8面)

●消費税60%反対、内閣不支持初の逆転44%、本社調査(毎日・1面)

●「アシモ」もお手上げ!? 開発者酒気帯び運転(産経・25面)

●トヨタ社内SNS50カ国で10万人、16年までに、販売・宣伝に活用(日経・1面)

●インドネシア消費沸く、新車・二輪、昨年の販売最高、東南アジア経済けん引(日経・7面)

●佐川急便、社長に辻尾氏(日経・9面)

ひとくちコメント

ホンダの二足歩行の人型ロボット『ASIMO』(アシモ)の開発を手がけた本田技術研究所の広瀬真人・主席研究員(55歳)が、栃木県の宇都宮市で酒を飲んで乗用車を運転し、衝突事故を起こしたとして、栃木県警宇都宮東署は酒気帯び運転の疑いで緊急逮捕したという。

きょうの各紙が社会面で報じているが、それによると、広瀬研究員は21日午後8時ごろ、宇都宮市下岡本町の信号機のない交差点で乗用車を運転中に、左側から走ってきた19歳の男性会社員運転の乗用車と出合い頭に衝突。酒のにおいがしたため警察官が調べたところ、基準を超える呼気1リットルあたり0.15ミリ以上のアルコールが検出されたという。

調べに対し、広瀬研究員は「酒を飲んで運転したことは間違いありません」と容疑を認めているという。この日、結婚式に出席し、日本酒を飲み、いったん家に戻った後、近所のコンビニ店に買い物に行く途中だったそうだ。

広瀬研究員は大手精密機械メーカーからホンダに転職し、1986年から2足で歩くロボットの研究開発に取り組み、2000年には初代アシモをデビューさせた生みの親。研究所の主席研究員といえば、役員待遇のポスト。創業者の本田宗一郎氏は破天荒な人生を送った立志伝中の経営者だったが、特に自動車メーカーでは飲酒運転については厳罰処分とされている。「日頃から酒好きだった」(関係者)という広瀬研究員も「弁解することはない」と語っているという。

本日発売の「日経ビジネス」の「技術&トレンド」には「ホンダ“ASIMO”、繊細センサーで“人間らしく”『空気の読める』ロボットに進化」とのレポートが掲載されいる。超能力のアシモでも、生みの親の酒気帯びを制止することは不可能だったようだ。

《福田俊之》

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