ユニクロで知られるファーストリテイリングが本社を置く山口県だが、マツダの防府工場を始めとした自動車関連企業が多いことも山口県の特徴だ。
山口県商工労働部企業立地推進室主事の吉冨博樹氏は「山口県にはマツダの防府工場や、近隣にはトヨタ自動車九州の工場があるなど、自動車メーカーの工場が設置されていることもあり、ものづくり関連企業の集積が進んでいます。九州、四国、中国の中間点にあることから高速道路や新幹線、飛行機など交通アクセスも好条件であることも特徴です」とさらなる企業誘致に積極的な姿勢を見せた。
また2011年の震災、タイの洪水などを経て、土地の災害リスクもポイントと見なされる傾向にあるが、山口県は地震発生率が低い点も強みとして打ち出している。山口県商工労働部企業立地推進室では、気象庁地震データベースによる過去約90年間の地震発生状況において、震度5強以上の揺れは1回、今後30年以内に震度6弱以上の揺れが起きる確率も3.2%と全国トップ10に入っていることを強調した。