12月1日、次世代環境車&環境技術における中長期的な協力関係を結ぶことで合意したトヨタ自動車とBMWグループ。合意内容のひとつ、BMWからトヨタへのディーゼルエンジン供給に関して、欧州トヨタの広報担当者が興味深い発言を行った。
これは17日、『オートモーティブニュース』の欧州版が伝えたもの。同メディアの取材に応じた欧州トヨタのエティエンヌ・プラス広報担当は、「トヨタとBMWの合意には、BMWがレクサスにディーゼルエンジンを供給するという内容は含まれていない」と話したというのだ。
12月1日の時点では、「トヨタモーターヨーロッパ (TME)が2014年から、欧州市場で販売予定のトヨタ車に搭載する排気量1.6および2.0リットルのディーゼルエンジンを、BMWが供給する」というのが合意内容。ここにレクサスが含まれないとすれば、その狙いは何か。
BMW車とトヨタ車は市場では競合しないが、BMWとレクサスはプレミアムカーセグメントのライバル同士。欧州ではディーゼルが主流とはいえ、レクサスが競争相手のBMW製ディーゼルを搭載することはないとの見方ができる。
やはりレクサスは、アドバンテージのあるガソリンハイブリッドで、欧州の最新ディーゼルに勝負を挑むということか。今回の欧州トヨタの広報担当者の発言は、その意味で興味深いものといえる。