【GARMIN nuvi 2582V インプレ後編】BluetoothにecoRoute、PC連携で広がる利便性と楽しさ

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オービスデータのセットアップはダウンロードしたファイルを本機の所定のフォルダにコピーするだけ。オービスに近づくと赤い警告表示と共に電子音で警告してくれる。
  • オービスデータのセットアップはダウンロードしたファイルを本機の所定のフォルダにコピーするだけ。オービスに近づくと赤い警告表示と共に電子音で警告してくれる。
  • インターチェンジや大きな交差点はイラストで表示される。また、コンビニやガソリンスタンドは系列がわかるブランドアイコンになった。
  • 車アイコンをタップするとこのように現在地の緯度経度、近くの交差点が表示される。下のボタンをタップして周辺検索をすることができ、これが非常に便利だ。
  • トリップ情報ページヘの切り替えも可能。2つのトリップメーターや高度計があるのでかなり実用的に使える。
  • ワンセグ画面から地図画面に切り替えると左端にテレビのアイコンが表示され、これをタップすればすぐにテレビに戻れる。なお、この画面の道路にはVICSによる渋滞情報が赤いラインで表示されている。
  • VICSの渋滞情報はこのように図形で表示できる。高速道路や幹線道路の渋滞情報は通常の地図よりこの図のほうが見やすい。
  • GPSの受信状態を示す画面があるが、みちびきに関するデータは特に無いようだ。この画面では誤差6メートルだが、準天頂衛星が本格稼働するとこの誤差が数センチになるという。
  • 電話帳の内容も同期されるので、本機から電話帳を開いて電話をかけることも簡単にできる。

その使いやすさとコストパフォーマンスの高さで世界中で人気のGARMIN。日本でもすでに一定の人気を得ているが、その人気をさらに押し上げるべく、なんと6機種ものPNDを一気に発売した。その中でも中核モデルといえる『nuvi2582V』を紹介しよう。

オービス警告にハンズフリー ユニークな機能もそのまま継承

遊び心や気の利いた演出には無縁に見えるGARMINだが、実はユニークな機能も幾つか搭載している。まず特筆したいのがオービス警告だ。GARMINのWebサイト、もしくは日本でのGARMINの発売元であるいいよねっとのWebサイトからデータをダウンロードして本機に転送すれば、オービス接近時に警告をしてくれる。

同じようなことは国産ナビでもできないことはないが、オービスデータがいわば無料の純正オプションという形で配布されているのはGARMINくらいだ。オービス接近時の警告の出し方もよくできており、これだけでGARMINを選ぶ理由になりうるほど完成度は高い。

Bluetoothによるハンズフリー機能も搭載している。この機能はGARMINのPNDにはかなり前から採用されているが、日本では2007年あたりまでは搭載する端末は少なかった。

しかし、日本でもスマートフォンが普及したおかげで、Bluetoothの普及率も飛躍的に高まった。これからはハンズフリー機能を使う人は増えるはずだ。携帯電話をカバンにしまったまま取り出す必要がなく、すぐに通話ができる。まだ使ったことのない人にはぜひ使ってほしい機能だ。

もう一つ紹介しておきたいのがエコルート機能。これは加減速Gや速度などのデータからエコな運転ができているかどうかを判断する機能だ。いかにも今風の機能である反面、こういった機能には一切関心がない人も多いだろうしかし、エコルート機能は燃費管理や走行データの記録にも使えるので、意外と実用的だ。

◆パソコンにつないで目的地データを直接転送

パソコンとの連携が得意なのもGARMINのPNDの特徴だ。USBでパソコンと接続しておけば、Googleマップで見つけたポイントを目的地として直接転送できる。また、写真共有サイトのPanoramioにアップされている写真を転送することで、その写真の撮影地を目的地にすることも可能だ。

パソコンで目的地を探して、いざそれをPNDに転送しようとしてもその方法がない、という経験をした人は多いのではないだろうか。結局は手作業に頼るしかないのだが、電話番号のない場所、駐車場や景勝地では非常に面倒だ。本機であれば、電話番号どころか住所で指定することも難しい場所、例えば山中の展望台などもサッと転送し、目的地として登録できる。

目的地の設定ではもう一つ、ジオタグ付きの写真データを使う方法もある。つまり、GPS搭載のデジカメや携帯電話、スマートフォンで撮影した写真をMicroSDカードに入れて本機に読み込ませると、その写真を撮影した場所を目的地として設定できるのだ。地点登録したい場所があったら、とりあえず携帯電話で写真を撮っておくといい。

パソコンとの連携でもうひとつ、もはやGARMINの伝統とも言えるのが、走行軌跡データの出力だ。本機に保存されているファイルをパソコンにコピーし、Googleアースなどの地図ソフトにドロップすれば、走行したコースが表示される。最近は同様の機能を持つPNDが増えているが、GARMINが先鞭をつけ、広めた機能といって間違い無いだろう。

走行軌跡データは旅行の記録にもなるし、仕事で車を使っているなら業務日誌の補完データにもなる。他のPNDではデータの形式はKML形式が多いが、GARMINのPNDではより汎用性の高いGPX形式を採用している。そのためGoogleアースだけでなくさまざまな地図ソフトで利用可能だ。

《山田正昭》

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