フェラーリは6日、オーナーの個性とテイストを車両に反映することを目的に、「テーラーメイド」と呼ばれる顧客向けのパーソナライゼーションプログラムを導入すると発表した。
1950-60年代、フェラーリはオーダーメイド体制で車両を生産しており、顧客が素材、色、仕上げなどを自由にカスタマイズできた。その伝統を現代に受け継ぐのが、このテーラーメイドだ。
テーラーメイドには代表的なプログラムとして、「Scuderia(スクーデリア)」、「Classica(クラッシカ)」、「Inedita(イネディタ)」の3種類が用意される。
スクーデリアは、フェラーリ伝統のモータースポーツのイメージを反映。カーボンファイバートリム、シャモアと呼ばれるセーム革、アルカンターラ、マイクロファイバーケブラー、サテンフィニッシュ、マットメタルなどの素材で仕上げられる。
クラッシカは、歴代フェラーリで使われた優雅なパステルカラーをはじめ、ビンテージレザー、ウール、カシミア、ベルベットなどの素材を採用。インテリアには外装とコーディネートして、クロームメッキエレメントやナチュラルレザーが使われた。
イネディタは、イタリア語で「未発表」の意味。3種類の中で、最も実験的な仕様だ。素材には、自動車用としては珍しいデニムやボールドレザー仕上げなどを導入。ナチュラルファブリックとテクニカルファブリックの組み合わせなど、クラシカルな雰囲気の中に、未来的なスタイルを融合させている。
フェラーリは、「必ず満足いただける一台に仕上がるよう、選任デザイナーが最後までサポートする」と説明している。