東京モーターショー・関東自動車ブースの展示で目を引いているのが、発売間近のコンパクトハイブリッドカー『アクア(AQUA)』のドレスアップモデルだ。
走りのイメージを重視した「ピリリ(piriri)」とシックなイメージを強めた「キリリ(kiriri)」、そしてスペースユーティリティを高めたハイルーフ仕様がある。
アクアは、関東自動車が開発に深くかかわり、生産も担当する。同社関係者は「ピリリとキリリはそれぞれアクアの持っているデザインキャラクターの良さをより鮮明に引き出せたと自負しています」と語る。
「クルマはドレスアップの仕方によっては違和感が先に立ってしまうこともありますが、これらは市販車として売られていてもおかしくないスタイル。単に価格の安いコンパクトカーというのではなく、欧州のプレミアムBセグメントみたいなデザインバリューを持たせることができたモデルだからこそ、こういうドレスアップができるのだと思います」(同関係者)
関東自動車は来年7月にはセントラル自動車などと合併し、新会社となる。同社は過去にも『カローラルミオン』など、オレンジ色に塗り替えたドレスアップモデルを東京モーターショーに出品してきた。
その伝統のカラーが与えられたキリリからは、関東自動車ブランドの有終の美を飾るという思いがにじむように見えた。