【東京モーターショー11】三菱 ミラージュ …ブランド復活のわけはコンセプトの一致

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三菱・ミラージュ
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三菱自動車は第42回東京モーターショーに世界戦略車の新コンパクトカー『ミラージュ』を出品する。

“ミラージュ”の名前が復活する。1978年に三菱初のFFコンパクトハッチバックとしてデビュー以来、2002年まで5世代に渡って生産されたのがミラージュだった。

今回デビューするミラージュは、2012年3月からタイ新工場にて生産が開始されるモデルで、「新興国におけるエントリーカー(経済性)」と、「先進国における低燃費/低CO2車(環境性能)」を両立させる小型・低価格・低燃費をコンセプトとしたモデルである。

いまなぜ“ミラージュ”の名前を復活させたのか。デザイン本部デザイン部主任(デザイン担当)の吉峰典彦さんはこう述べる。「初代のミラージュのコンセプトは“less bulky, more roomy”です。シンプルに作ることによって、安かろう良かろうではなく、機能美が感じられ、ユーザーに長く使ってもらいたいということが、今回発表するミラージュの目指すものと合致したということです」。

また、吉峰さんは、現行の『コルト』はクラスを超えた作りを目指したので、若干オーバースペックとなり、今回の安くユーザーに提供しようというコンセプトとはギャップがあったのだという。「新興国へターゲットがだんだんシフトしてきているので、今回はなるべく値段を下げ、安くして軽量化し、燃費を良くしてということが、ミラージュの名前にふさわしいと考えたのです」とし、「その中で最大限質感を向上していくという発想で設計陣も対応しました」。

その結果「重量も軽くし、今回の目標である10・15モードリッター30kmを達成予定です。しかも、日産『マーチ』と比較し、全高は15mm下げているものの、室内空間はマーチに匹敵するかそれ以上のワイド感を達成していると思います」と、新生ミラージュに自信を見せた。

《内田俊一》

内田俊一

内田俊一(うちだしゅんいち) 日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 1966年生まれ。自動車関連のマーケティングリサーチ会社に18年間在籍し、先行開発、ユーザー調査に携わる。その後独立し、これまでの経験を活かしデザイン、マーケティング等の視点を中心に執筆。また、クラシックカーの分野も得意としている。保有車は車検切れのルノー25バカラとルノー10。

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