BMWの二輪車部門、BMWモトラッドは20日、2012年モデルの『S1000RR』の概要を明らかにした。
S1000RRは2009年、BMWモトラッドがWSB(スーパーバイク世界選手権)参戦のホモロゲーションモデルとして発表したスーパースポーツモデル。日本市場では、2010年1月に発売された。
その2012年モデルでは、WSB参戦から得たノウハウを反映させて、さらに運動性能を向上。従来型との外観上の違いは、テール部分やサイドパネル程度と少ない。しかし、サスペンションのジオメトリー変更、10段階で調整可能なメカニカルステアリングダンパーの採用、ステアリングヘッドの改良によるエアインテーク量のアップなど、大幅な進化を遂げている。
999ccの4ストロークエンジンは、スペック自体は最大出力193psと従来通り。しかしBMWによると、再チューニングによって、中速域のトルクが増し、スロットルレスポンスも向上しているという。レースABSやDTC(ダイナミック・トラクション・コントロール)の熟成も図られた。