ヒミコのEVが一充電で587.3kmを走行、市販化へ

エコカー EV
TMGYのEV「550 REVolution」が走行実験を実施、一充電で587.3kmの航続距離を記録した。
  • TMGYのEV「550 REVolution」が走行実験を実施、一充電で587.3kmの航続距離を記録した。
  • TMGYのEV「550 REVolution」が走行実験を実施、一充電で587.3kmの航続距離を記録した。
  • TMGYのEV「550 REVolution」が走行実験を実施、一充電で587.3kmの航続距離を記録した。
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  • TMGYのEV「550 REVolution」が走行実験を実施、一充電で587.3kmの航続距離を記録した。
  • TMGYのEV「550 REVolution」が走行実験を実施、一充電で587.3kmの航続距離を記録した。

10月3日、茨城県つくば市の国土交通省国土技術政策総合研究所の試験走路にて、EVによる一充電走行距離試験が行われた。市販化をめざしTMGYが開発した光岡『ヒミコ』をベースとしたEVが、一充電で587.3kmの航続距離を記録した。

試験を行ったのは「おおさか地域創造ファンド」を活用した大阪産EV開発プロジェクトを進めるTGMY。車両は光岡自動車がマツダ『ロードスター』をベースに市販する『ヒミコ』をTGMYの手でEVとしたもの。その名称は『550 REVolution(TGMY EV Himiko)」だ。

名称の由来は、クラシカルスポーツカーのEV化という「変革」と、大阪~東京間に相当する距離の550kmを一充電で走りきることができるという「変革」を表現しつつ、EVであることを強調するためにEVという文字を大文字としたという。

試験は、満充電の状態で走行を開始し、充電をせずに平均速度55km/hで走り続けた。計算からはドライバー交代のロスタイムが除外されている。スタートは朝の8時。4人のドライバーが2時間おきに交代を行いながら、停止直前に電圧が下がるまで走行を続けた。最終的にストップしたのは夜7時。そこまでで587.3kmの走行を達成したのだ。

この成功を受け、TGMYでは「550 REVolution」のオーダーメイド方式による受注を開始する。オーダーによってバッテリー搭載量などの仕様が異なり、また海外製の部品調達の為替変動もあるため、標準価格は設定していないという。

車両のスペックは、全長4575×全幅1725×全高1245mm、車両重量1640kg。モーターは定格25kW(最大59kW)・定格トルク140Nm(最大280Nm)。リチウムポリマーバッテリーを62kWh搭載する。

標準用・長距離用2つのギア比を持つ一次減速機を搭載し、今回の試験では長距離用を使用。最高速度は標準ギアで120km/h、長距離ギアで160km/h。一充電距離は標準ギアで450km、長距離ギアで550km。満充電にかかる時間は、200V75Aの電源時で4時間。200V30Aでは10時間となっている。

《鈴木ケンイチ》

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