世界各国の自動車ブランドが入り乱れ、激しい競争が行なわれているロシア自動車市場。
首都モスクワの中心地から数キロ離れたところにあるのが「オートモーティブセンターモスクワ」だ。新車、中古車、ブランドを問わず、7階建ての巨大な建物内に自動車が詰めこまれ、販売されている。
オートモーティブセンターモスクワで、日産『ティアナ』の中古車購入を検討してた50代とみられる夫婦に話を聞いところ、これまでもトヨタ『カムリ』を所有していた経緯があり、日本車の運転時の快適さが魅力で、次はティアナの購入を検討しているという。韓国車や中国車にも日本車に同様の快適さがあると話した。
中古車販売員は、「販売時はとにかく値段が重要」で、次に事故車か否か、エンジン、ブレーキ、ギアの挙動が安定しているか、などが購入時に消費者が気にするポイントだという。日本車ではティアナのほかカムリやホンダの『アコード』も人気があるようで、支払いは「現金払いがおよそ6割」とした。
新車販売コーナーではスバルの営業マン、パクローフスキー・デニスさんに話を聞いた。店舗では月に約50台のスバル車を販売している。スバル車については「ロシアでは他のブランドより数は売れていないが、スピード感を体感できるクルマだ」と評した。消費者が気にするのはやはり価格。加えてアフターサービスも大切だという。売れ筋は『フォレスター』『アウトバック』。ライバル視しているのはトヨタ『RAV4』、フォルクスワーゲン『ティグアン』とした。