ソフトバンクテレコムは20日、全日本空輸(ANA)グループへ、アップル社の『iPad』6000台を納入すると発表した。2011年10月より一部の客室乗務員による運用トライアルを開始し、2012年4月より全客室乗務員がiPadを携行する予定。
ANAでは、今回のiPad導入で、客室乗務員の業務習熟の早期化とスキル向上を目指しており、客室乗務員がiPadで最新のマニュアルを参照できる環境を整えるほか、業務ノウハウを共有できる教育教材を導入する。
従来、研修形式で行っていた教育訓練はiPadを活用した自己学習形式に切り替えることで、訓練期間の短縮などを目指す。
一方、ソフトバンクテレコムは、iPadの納入と共に乗務マニュアルに映像や音声などを載せたマルチメディアコンテンツを、iPad向けに配信するクラウドサービスや、端末ごとに必要なセキュリティ対策を一元的に管理するサービスを提供。
さらに、羽田、成田、伊丹、福岡の各空港内にWi-Fi環境を構築し、最新の乗務マニュアルをダウンロードできる環境を整える。