気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。
2011年9月9日付
●なでしこ五輪切符、3大会連続(読売・1面)
●夏の節電乗り切った、きょう電力制限解除(読売・2面)
●サーブの会社更生申請却下(読売・8面)
●日本企業韓国に活路、産業空洞化も懸念(読売・9面)
●8月の街角景気悪化、5カ月ぶり円高を懸念(朝日・9面)
●EV用電池生産急増、日産・NEC合弁会社(産経・10面)
●秋風感じて走って「ゴルフ」9年ぶりオープンカー(東京・7面)
●インドネシアに新工場、300億円投資、トヨタ、成長市場に的(日経・1面)
●ホンダ再出発、「軽」を国内販売の4割に、自社生産で立て直し(日経・10面)
●日産、韓国販売、16年に倍増(日経・10面)
ひとくちコメント
サッカー女子のロンドン五輪アジア最終予選で日本代表(なでしこジャパン)が3大会連続4度目の五輪出場を決めた。第4戦で北朝鮮と1-1で引き分けたが、中国がオーストラリアに0-1で敗れたため、最終戦の中国戦を待たずに出場権を得る2位以上が確定したからだ。
きょうの各紙が「なでしこ五輪切符」などと、1面やスポーツ面、社会面などで大きく取り上げている。なかでスポーツ面の見出しをみると、佐々木則夫監督が「ひやひやドキドキだった」とコメントしたとおりの戦いぶりを的確に表現している。「なでしこ辛抱重ねドロー」と朝日が報じれば、産経は「なでしこドローのち朗報」。毎日はドジョウ総理の言葉をもじって「なでしこ泥臭く通過」と報じた。
そんな「なでしこ」のW杯優勝や五輪最終予選での活躍ぶりについて「最後まであきらめないでねばり強く戦う姿をみていて実に素晴らしい」と絶賛するのはトヨタ自動車の豊田章男社長。スポーツ活動に力を入れているトヨタだが、豊田社長は「残念ながら(わが社には)女子サッカー部はないが、女子のソフトボール部も強くて、よく頑張っている」とアピール。
スポーツに限らず、女性上位の時代を実感せざるをえない中で、豊田社長の本音は、本業でも「なでしこ」のように女子社員のさらなるスキルアップを大いに期待しているようだ。