スウェーデンのスーパーカーメーカー、ケーニグセグが2011年3月のジュネーブモーターショー11で初公開した『アゲーラR』。同車が6つの世界記録を更新したことが分かった。
アゲーラRは、『アゲーラ』の高性能版として登場。ミッドシップに搭載される4.7リットルV型8気筒ツインターボエンジンは、排気量を5.0リットルへ拡大した。
その最大出力は、1115ps/6900rpm、最大トルクは122.4kgm/4100rpm。乾燥重量1330kgの軽量ボディと、7速デュアルクラッチトランスミッションとの組み合わせにより、0-100km/h加速2.9秒という世界屈指のパフォーマンスを実現する。
このアゲーラRが2日、スウェーデンのテストコースで新たな世界記録に挑戦。その結果、0-300km/h加速14.53秒、0-200マイル/h(約320km/h)加速17.68秒、300km/hからの制止に6.66秒、200マイル/h(約320km/h)からの制止に7.28秒、0-300-0km/hに21.19秒、0-200マイル/h(約320km/h)-0に24.96秒という、市販車部門の6つの世界新記録を打ち立てたという。
同社はこの記録を、ギネスブックに申請する方針。恐るべき加速力とブレーキ性能の高さを証明したアゲーラRだが、残るはブガッティ『ヴェイロン』が持つ市販車の世界最高速記録431.072km/hへの挑戦だろう。