2011年のジャカルタモーターショーでスズキは『アルト』をベースにしたグリーンカーのコンセプトモデル『コンセプトG』を発表した。
これは、インドネシア政府が予告しているローコストカー(エコカー/グリーンカー)政策の発表を前にした、スズキからインドネシア市場への提案となっている。
スズキの販売台数の約半分は商用車が占め、『キャリー』が最量販車種。その他マルチパーパスの『APV』、日本での『エスクード』にあたる『GRAND VITARA』、『スプラッシュ』、『スイフト』、『SX4クロスオーバー』などを導入している。
内海章スズキ・インドネシア(PT.SUZUKI INDOMOBIL MOTOR)社長は、「インドネシア市場は排気量1.3〜1.5リットルの車が市場の7割を占拠し、1リットル以下の車は5%未満しかない。この状態でスズキのシェアは昨年で約9%を実現できている。今後、市場の発展と共に1リットル以下の小型車の販売比率が高まることが予想され、小型車に強いスズキにとっては大きなチャンスであると考えている」と語る。
「インドネシア政府のローコストカー政策はまだ具体的な発表はないが、環境にやさしい低価格な車こそスズキの得意分野。とても興味がある。インドネシア国内生産能力を12万台から17万台に拡大し、エンジンも国内で作り現地調達率を高める」(同社長)
また、今回のショーではSX4クロスオーバーのマイナーチェンジモデルの詳しい仕様を23日にブース内で発表すると予告している。