三菱自動車の益子修社長は14日、タイのバンコク市内のホテルで現地メディアと懇談し、「タイを日本の水島工場をしのぐ最重要生産拠点と位置付ける」と強調した。
具体的には、来年3月に稼働予定のグローバルスモールカーを生産する新工場の年産15万台に加えて、日産自動車と合意した、タイでのピックアップトラックのOEM委託生産6万台分を含め、生産能力を年産45万台に引き上げる方針を明らかにした。
また、最近の円高傾向と電力不足などから「日本国内でのもの作りが今後ベストの選択かどうかわからない」と懸念。発展途上国を中心に海外生産にシフトせざるを得ないことを示唆した。