日産自動車のカルロス・ゴーン社長は29日開いた定時株主総会で2010年度の自身の報酬が9億8200万円だったことを明らかにした。
前年度からは10%のアップとなる。また日産は10年度に9人の取締役に対し16億7800万円の報酬を支払ったが、ゴーン社長はそのうちの59%を占めることになる。
株主総会でゴーン社長は「私自身の10年度の報酬は9億8200万円、1146万ドル」とした上で、「2010年度の自動車業界のCEOの平均報酬は1200万ドル台で、最高額は2580万ドルだった。またS&P500におけるトップ300社のCEOの報酬を見た場合、当期利益の中央値の1.4%に相当した。ところが私の場合は日産の当期利益である3190億円の0.31%」と述べ、他社と比べて高額ではないことを強調した。