スポーツカーメーカーのロータスカーズを傘下に持つグループロータスと、F1参戦中のチームロータスとの間で、「ロータス」の名称使用権を巡る争いが起きたのは記憶に新しい。今度は中国で、2つのロータスを巡る問題が起きている。
これは、ロータスカーズが中国に正規ディーラー網を展開するに当たって生じたもの。実は、今回のロータスカーズの中国進出前に、現地の青年汽車集団(サーブへの出資で一躍有名に)が、中国における「ロータス」という商標権を取得していたのだ。
ロータスカーズの中国語表記は「蓮花汽車」だが、この名前はすでに青年汽車が自社ブランドに使用。そこで苦肉の策として、今回ロータスカーズは音読み表記の「路特斯」を中国で使うことになった。
この問題をややこしくしているのが、青年汽車がロータスカーズの関連会社、ロータスエンジニアリングから技術供与を受けている点。また、ロータスブランドのロゴマークも、本家と青年汽車でそっくり。ロータスカーズにとっては、問題を抱えたままの中国進出となったようだ。