アウディは3日、『R8 GTスパイダー』の概要を明らかにした。
R8 GTスパイダーは、2010年5月に発表した『R8 GT』のオープン版。R8 GTは560psへパワーアップしたV10エンジンを、100kgの軽量化を受けたボディに搭載し、0-100km/h加速3.6秒、最高速320km/hのパフォーマンスを誇るモデルで、世界限定333台がリリースされた。
クーペボディからオープンボディになっても、そのコンセプトは変わらない。5.2リットルV型10気筒ガソリンエンジンは、コンピューターを中心に専用チューン。最大出力は560ps/8700rpm、最大トルクは55.1kgm/6500rpmを発生する。これはベースとなった「R8スパイダー5.2FSIクワトロ」に対して、35ps、1kgmの強化に当たる。
もともと、『R8』シリーズは軽量なASF(アウディ・スペース・フレーム)構造を採用するが、R8 GTスパイダーはさらなる軽量化を追求。ボディパネルの一部をCFRP(カーボンファイバー強化樹脂)とし、シートなどにGFRP(グラスファイバー強化樹脂)を導入することで、トータル85kgに及ぶ軽量化を達成。車両重量は1640kgとした。
駆動方式はフルタイム4WDの「クワトロ」、トランスミッションは「Rトロニック」。軽量ボディとパワーアップしたエンジンを得たR8 GTスパイダーは、0-100km/h加速3.8秒、最高速317km/hという世界屈指のパフォーマンスを実現する。クーペの3.6秒、320km/hと比較しても、遜色ない。
R8 GTスパイダーは、世界限定333台を発売。ドイツでの価格は、20万7800ユーロ(約2440万円)からと公表されている。