ニューヨークモーターショーで日本よりひと足先に公開されたスバルの新型『インプレッサ』。スバルファンにとって注目なのはスポーツグレード「WRX STI」の存在だろう。開発者によると、この新型をベースとした従来のようなWRX STIが登場する可能性はきわめて低い、という。

大きな理由は2つ。ひとつは、新型インプレッサに搭載されるエンジンは2.0リットルの自然吸気エンジンで、ターボエンジンの搭載は現在のところ予定していないのだという。日本では『フォレスター』に搭載されているこのエンジン、インプレッサ搭載時のスペックは明らかにされていないものの、ハイパワーを求めたものではなく、程よいスポーツ性と高い燃費性能が売りとなる。従来のターボエンジンとは全く異なるコンセプトだ。これをベースとしたWRX STIの登場は考えにくいという。

もうひとつが、別の車種として従来のWRX STIに替わるモデルが登場する可能性があるということ。実は現在、インプレッサのWRX STIモデルには「インプレッサ」の車名が入っていない。カタログ上では「インプレッサ」と「WRX STI」は別モデル扱いとなっているのだ。かつて日産『スカイラインGT-R』が『スカイライン』と『GT-R』に分かれたように、それぞれが独自路線を展開することも考えられる。また、WRX STIの4ドア仕様が2010年に登場したばかりであることから、新型発売後もスポーツモデルとして併売する可能性もある。いずれにせよ「まだ、具体的な内容をお話できる段階ではありません」という回答だった。

WRX STIは北米でのファンも多い。スバルは北米市場の要望の高さから4ドアのWRX STIを追加したという過去もある。新型は日本に先駆け北米市場で販売を開始する。北米のスバルファンは新型インプレッサに何を求めるのか。その反応に注目だ。
《宮崎壮人》