苦労はいつか花となり実となる---トヨタ中興の祖、石田退三伝

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『闘志乃王冠』石田退三伝
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『闘志乃王冠』
石田退三伝
岡戸武平・著
発行:中部経済新聞社 価格:1680円

「人生勝負主義」を貫き、激動の時代を生き抜いた経営者・石田退三の生涯を追う。終戦後間もなくトヨタ自動車の社長に就任、再建に奔走し、“トヨタの大番頭”と呼ばれた人物の半生記。

トヨタ自動車社長事態だけでなく幼少時代から、若い頃の家具屋、呉服問屋務め、豊田紡織(現トヨタ紡織)を経てトヨタ入りし、盤石の基盤を築く様子を追う。

もともとは石田氏がいまだトヨタ在職中の1964年に中部経済新聞社に長期連載された。「金融危機後、日本経済の低迷が続く中、石田氏の生き方には経営上のヒントも多いことから」(中部経済新聞社)、2010年1月から9月まで196回にわたって中部経済新聞に復刻連載された。

巻末には、石田退三氏から若者へ向けて、「いつの時代にも“苦労”というものは、人生のいつの日かに花となり、実となることを知ってもらいたい」というメッセージが送られているように、現役ビジネスパーソンよりはこれからの若者の参考書。

《高木啓》

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